平成22年度 名古屋工業大学公開講座
戦略的大学連携支援事業(名古屋工業大学,愛知工業大学,大同大学,豊田工業高等専門学校)
電気で遊ぼう!電池とモータの楽しい工作
 
TOP

 
平成22年8月21日(土)に,名古屋工業大学公開講座「電気で遊ぼう!電池とモータの楽しい工作」が開催されました。

  この講座は,小学校高学年の児童を対象としたもので,少子化や理科離れが叫ばれる中,親子で行う「ものづくり」を通して電気に親しんでもらうことを目的に,平成19年度から毎年開催しているものです。なお,この企画内容は平成18年度に電気学会産業応用部門大会の関連企画として開催した内容を基に,名古屋工業大学公開講座として開催しているもので,テーマは「手作り電池とコンデンサを使用した充電式模型電気自動車の製作」です。
 また,今年度も昨年度に引き続き,戦略的大学連携支援事業の一環としても開催され,愛知工業大学と豊田工業高等専門学校,そして,今年度から大同大学も加わり,4校の教員と学生にも参画していただきました。
 

正門前の立て看板
 まずはじめに,名古屋工業大学電気電子工学教育類の鵜飼先生に
挨拶をいただきました。
          
  開始の挨拶をされる鵜飼先生
  「今,注目の電気自動車と同じ原理の自動車を製作します」
  前半の手作り電池は,電池工業会のオリジナルのキットを用いて行ったもので,講師も電池工業会より派遣して頂きました。
 ビデオや炭素電池の実演により,電池の構造について基本的な知識を学びました。
   
              電池工業会の稲田先生
             電池のしくみが分かったかな?

                                
 当日は,38名の子供達と保護者の方に参加していただきました。
 自分達の「目」と「手」と「頭」を使って,約1時間かけ,世界に一つだけのオリジナルの乾電池を製作しました。
     
   手づくり乾電池を製作している様子
   真剣なまなざしで金づちをたたいています。
 また,乾電池の完成した後は,豆電球の点灯式。会場を暗くして,みんなで豆電球を点灯させました。苦労して作った乾電池で電球が点灯して,子供たちも喜んでいました。

    
                豆電球の点灯式
             蛍が飛んでいるみたい?

 後半は,電気二重層コンデンサを使用した充電式の模型電気自動車の製作を行いました。今,注目されている電気自動車(EV)と同じ原理で,乾電池を抜いても走る充電式の模型電気自動車です。
 試走コースで,最初はなかなか真っ直ぐに走らせることができませんでしたが,改良を重ねてタイムも更新するなど,それぞれ一生懸命で工夫している様子も見られました。
   
            説明をする川福先生(奥)と教室の様子
                 配線が難しい? 

難しいところは大学生のお兄さんに教えてもらって・・・

完成!!さあ,うまく走るかな? 
                         
 最後は電気電子工学科の竹下先生に挨拶をしていただきました。
        
              終了の挨拶をする竹下先生
 予定時間を少しオーバーしてしまいましたが,保護者の方や先生方,学生の皆様のおかげで,無事終了することができました。参加していただいた皆様には,この講座の目的である親子での「ものづくり」を楽しんでもらえたと思われます。今回参加した子供達が,この「ものづくり」を通して電気に興味を持ってもらうことを願っています。

講師:
  鵜飼裕之,竹下隆晴,川福基裕,北川亘,青木睦 (名古屋工業大学 電気電子工学科 エネルギーデザイン系)
  伊藤和晃(豊田工業高等専門学校)
  雪田和人(愛知工業大学)
  不破勝彦(大同大学)
  電池工業会 稲田様
主催:名古屋工業大学,愛知工業大学,大同大学,豊田工業高等専門学校
共催:(社)電気学会産業応用部門
協力:(社)電池工業会
電力システム研究室のHP
ご参加いただきました子供達,保護者の皆様,どうもありがとうございました。
(文責:青木 睦)