平成21年度 名古屋工業大学公開講座
戦略的大学連携支援事業(名古屋工業大学,愛知工業大学,豊田工業高等専門学校)
電気で遊ぼう! 電池とモータの楽しい工作
 
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平成21年8月22日(土)に,名古屋工業大学公開講座「電気で遊ぼう!電池とモータの楽しい工作」が開催されました。

  この講座は小学校高学年の児童を対象としたもので,少子化や理科離れが叫ばれる中,親子で行う「ものづくり」を通し電気に親しんでもらうことを目的に開催しました。また,この企画内容は平成18年度に電気学会産業応用部門大会の関連企画として開催した内容を基に,昨年度に引き続き公開講座として開催したものです。テーマは「手作り電池とコンデンサを使用した充電式模型電気自動車の製作」です。
 また,今年度は,戦略的大学連携支援事業の一環としても開催され,愛知工業大学と豊田工業高等専門学校から,それぞれ教員と学生にも参画していただきました。
 
電池工業会オリジナル
「手づくり乾電池キット」




充電式模型電気自動車
 当日は,19名の子ども達と保護者・兄弟に参加していただきました。

      
会場の様子
                                
まずはじめに,名古屋工業大学電気電子工学教育類長の竹下先生に挨拶をいただきました。
     
               挨拶する竹下先生

 前半の手作り電池は,電池工業会のオリジナルのキットを用いて行ったもので,講師も電池工業会より派遣して頂きました。
 ビデオにより,正極・負極・電解質などの電池の基礎知識を学んだ後,炭素電池の実演や「人間電池」に触れて,電池の構成の理解がより深まったようです。
 また,実際に乾電池を製作して世界に一つだけのオリジナル乾電池が完成した後は,会場を真っ暗にして,みんなで豆電球を点灯させました。その様子は,蛍が舞っているみたいになって,会場のあちこちで歓声が上がりました。

         
                電池工業会の稲田先生


頑張って電池を製作しています


人間電池

 後半は,電気二重層コンデンサを使用した充電式の模型電気自動車の製作を行いました。市販にはないオリジナルな充電式の模型電気自動車であり,その構成にも興味を持ってもらえたようです。
 完成したばかりの自動車をコースで走らせタイムを計測すると,すぐに真っ直ぐ走らせることができた子ども達もいれば,なかなか真っ直ぐに走らせることができなかった子ども達もいました。しかし,うまく走らせることが出来なかった子ども達は,問題点がどこにあるのかを熱心に探究しており,その姿がとても印象的でした。中には,後輪駆動式自動車を前輪駆動車に改良してタイムを短縮する子供たちもおり,その発想力の高さには目を見張るものがありました。

            

親子でくっついて楽しく製作!

        
完成!!さあ,うまく走るかな?                  


完成した自動車と記録認定証
(なかなかいいタイム?)
 講座の最後には,代表の鵜飼先生から修了証をいただきました。
 小学生には少し長いと感じられる3時間にも及ぶ講座でしたが,熱心なご父兄の姿も多数見られ,この講座の目的である親子での「ものづくり」を楽しんでもらえたと思われます。今回参加した子供達が,この「ものづくり」を通して電気に興味を持ってもらうことを願います。

修了おめでとう!!
講師:
  鵜飼裕之,竹下隆晴,青木 睦,川福基裕, 不破勝彦(名古屋工業大学 電気電子工学科 エネルギーデザイン系)
  伊藤和晃(豊田工業高等専門学校)
  雪田和人(愛知工業大学)
  電池工業会 稲田様
主催:名古屋工業大学,愛知工業大学,豊田工業高等専門学校
共催:(社)電気学会産業応用部門
協力:(社)電池工業会
電力システム研究室のHP
ご参加いただきました子供達,保護者の皆様,どうもありがとうございました。
(青木 睦)