平成20年度 名古屋工業大学公開講座
電気で遊ぼう! 電池とモータの楽しい工作
 
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平成20年8月23日(土)に,名古屋工業大学公開講座「電気で遊ぼう!電池とモータの楽しい工作」が開催されました。

  この講座は小学校高学年の児童を対象としたもので,少子化や理科離れが叫ばれる中,親子で行う「ものづくり」を通し電気に親しんでもらうことを目的に開催しました。また,この企画内容は一昨年度に電気学会産業応用部門大会の関連企画として開催した内容を基に,昨年度に引き続き公開講座として開催したものです。テーマは「手作り電池とコンデンサを使用した充電式模型電気自動車の製作」です。
 
電池工業会オリジナル電池キット

模型電気自動車
 当日はあいにくの雨の中,43名の子ども達と保護者・兄弟が参加され,にぎわいました。

              
                                会場の様子と挨拶する鵜飼先生

 前半の手作り電池は,電池工業会のオリジナルのキットを用いて行ったもので,講師も電池工業会より派遣して頂きました。
 ビデオにより,正極・負極・電解質などの電池の基礎知識を学んだ後,実際に乾電池を製作することによって,電池の構成の理解がより深まったようです。世界に一つだけのオリジナル乾電池が完成し,その電池で豆電球が点灯したときには,会場のあちこちで歓声が上がりました。

              
                電池工業会の毛利先生

炭素棒はうまく入ったかな?

 後半は,電気二重層コンデンサを使用した充電式の模型電気自動車の製作を行いました。市販にはないオリジナルな充電式の模型電気自動車であり,その構成にも興味を持ってもらえたようです。
 完成したばかりの自動車をコースで走らせタイムを計測すると,自分たちの自動車の完成度が分かるので,うまく走らせることが出来た子供達は,「さらに速く走らせよう!」と意気込み,うまく走らせることが出来なかった子供達は,「どこがいけなかったのか?」と,熱心に探求していました。子供では少し難しい工程もあったため,製作に時間がかかってしまい,試走の時間があまりとれなかったことが反省点です。


        
             配線が難しいかな?

親子でくっついて楽しく製作!それを見守る川福先生


        
完成!!さあ,うまく走るかな?                  中には時速1.8kmを超えた自動車も
 小学生には少し長いと感じられる3時間にも及ぶ講座でしたが,熱心なご父兄の姿も多数見られ,この講座の目的である親子での「ものづくり」を楽しんでもらえたと思われます。今回参加した子供達が,この「ものづくり」を通して電気に興味を持ってもらうことを願います。
電力システム研究室のHP
ご参加いただきました子供達,保護者の皆様,どうもありがとうございました。
(青木 睦)